あらすじ
密閉空間で起こる酸鼻な殺人事件!
兄へのコンプレックス、大学受験、恋愛。進学校に通う下石貴樹(おろしたかき)にとって、人生の大問題とは、そういうことだった。突如、空から降りてきた七色に輝く光の幕が人生を一変させるまでは……。
触れた者を複製してしまう、七色の幕に密閉された空間で起こる連続殺人。
極限状態で少年達が経験する、身も凍る悪夢とは。
西澤氏と言うと殺人ではない事件から連続殺人、そして、死者が出ないように奮闘する話まで取り扱う事件も様々です
今回の作品は大量殺人です
作品の登場人物が次々と死んでいきます・・・まぁ タイトルから分かるように登場人物が複製されるのですが・・・
で、内容ですが
風邪で寝込んだ先生の元へお見舞いに行くことになった5人の同級生たちと先生を含む3人の人物がそれぞれのコンプレックスや愛憎が複製されることで増幅されます
その中で起こる連続殺人劇場、この次々殺されていく様は流水氏のようです
でも、あちらはどちらかと言うと機械的に見立てるのに対して、この作品では深く愛憎やコンプレックスに起因しています
あとがきで柏崎氏も挙げているように西澤氏の「人の妄執を描かなくて、何を描けばいいのか」というのを今作品では強く意識しているように意識しているように思います
それはこの作品の最後の部分を読んでもらえばわかると思うのと同時に、複製という現実にはない事象で人間の両面性といったことも描かれています
- 2008/04/26(土) 13:42:17|
- 一般書
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0