あらすじ
大学生の朝倉僚は、目を覚ますと知らない場所に閉じ込められていた。
ずきずきと痛む頭、はっきりとしない直前の記憶、首に巻かれた無骨なワイヤー。
そして、その場所には“ある共通点”を持つ人間たちが集められていた。
かつて制作の頓挫したゲームアプリ【SOD】――その開発者たちが一堂に集められ、ゲームのプレイヤーを“演じる”ことを命じられる。
矛盾を起こせば死――記憶だけを頼りに“抜け落ちた時間のイベントを補完する”、決死の舞台が幕を開ける!
戦前の思想教育の影響で、日本では政治からの教育の独立が非常に強く残っていました
しかし、これで教育の向上に向かって行けばよかったのですが、なぜか平等主義や反戦活動などで逆に政治色が強くなった気がします
はっきり言ってしまえば、政治的に中立を保ちたければあらゆる政治主義のメリットとデメリットを教えつつ、あくまでも個人で判断することを教育すればいいのです
なぜか日本では子供は善悪の判断ができないといいつつ、善悪の判断ができるように教育していないので、はっきりいって教育者も法律家も政治家も、そして保護者も考える力がないの?って思います
で、内容ですが
ゾンビゲームが流行るのは、人型の動く者を様々な武器を使って攻撃できるからなんですよね
そんな作りかけのゾンビゲームを疑似ゲーム化して、作成者たちがやらされることになります
まぁ 王道の復讐の密室ミステリィなんですよね
というわけで、今回も土橋氏はゲームを題材にしています
しかし、電撃文庫の方はファンタジー的にゲーム内容が大規模で手が込んでいるわけなんですけど、メディアワークス文庫の方は現実的なゲームになっています
まぁ 簡単に言えば、今回のゲームは割とチープです
ゲームの本編で使われるのは、大きなビルの1フロアで、そこに線で引かれて区別されたマップが舞台です
舞台としてはテーブルトークのように仮想された空間でのロールプレイなんですが、作中では登場人物の視点からなのであまり気にしなくてもいいかもしれません
また、今回のゲームで斬新なのはタイムトラベルシステムです
少しややこしいシステムですが、普通にゾンビに襲われないようにクリアするだけではなく、タイムトラベルで前後埋めることによって、先の状況に矛盾なく、必要条件をそろえる必要があります
詳しくは読んでもらわないと判りにくいのでしょうけどね・・・
また、割と協力してゲームに当たる前半と仲間同士で熾烈な殺し合いに至る後半で別作品みたいです
そして、クリアに向かうための謎はかなり捻りが効いているので、事前に理解するのは少し難しいかもしれません
ともかく、いつもの安定した土橋作品なので、安心して好きな人は読んで下さい
本作は一応ハッピーエンドっぽいのですが・・・
しかし、そろそろ各作品の勝者同士の対戦とかありそうな雰囲気です
とは言っても、電撃文庫の方とメディアワークス文庫の方では組織が違うっぽいきがしますけどね
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- 2012/11/29(木) 23:43:33|
- メディアワークス文庫
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