あらすじ
「全部、同じじゃないですか」秋山忍【あきやましのぶ】と秋月【あきづき】マキシ渾身の作品を、そう切り捨てた異形の作家、姫萩紅葉【ひめはぎもみじ】。
死した彼女の兄にして担当編集、姫萩九郎【くろう】の遺志を継ぎ、俺たちは紅葉に会うため彼女の住む孤島に乗り込んだ。といっても兄、蘇ってるけどな、カラスになって。
しかも島には立ち塞がる大量の罠と"箒"を構える最恐メイド。
って何ソレ!?
数々の障害によって夏野【なつの】とはぐれた俺たちに、メイドは告げる。
「――あの女なら、死んだよ」
最近の風潮として、パソコンは時代遅れで時代はスマートフォンやタブレットだと言われています
実際に新入社員でまったくパソコンを使っていない人も逆にいるようになって来ています
しかし、現場のオペレーターなら作業データを入力するだけなので、タブレットとかでも十分なんだと思います
でも、それなりのキャリアとして採用された社員は、その元データを作る人になるのでパソコンを使えないと後で苦労することになると思います
たぶん、脳波で入力とかにならない限り、キーボードの作業速度に勝てないと思うのですよ
で、内容ですが
この作者達は本当に本が好きですねぇ
特にコメディ系のライトノベルやバトルモノとかが好きじゃないかと思います
えぇ 私も大好きです
そのため、この馬鹿馬鹿しい展開ややり取りがすごく楽しいのですよ
端々に現れる読書狂的思想にも心当たりがあり過ぎて困ります
今回は前回の続きでカラスになった九郎さんの案内で姫萩紅葉のいる監獄島の煉獄館へ乗り込みます
・・・正直なところ、マキシさんは何しに来たんですか?(笑)
ボージングと撮影会と芸人ばりの落下しかしていない
もう違う意味でまったくブレないですねぇ(笑)
そして、今回も恒例の不条理バトルですが、その前に「どんな斬鉄剣でも斬れない金属」との戦いです
・・・ハサ次郎は何でできてるんですか?
そして、姫萩家の最大の最恐の敵との戦いです
それは・・・罠
それも、九郎さんが設置した罠
何この罠マニア!職権乱用甚だしい
今回の最大の問題は本当にこの罠だと思うのですよ
そして、カラーイラストのメイドとの戦いです
いつものようにメイドの装備があの職人の手によって武器になっています
・・・あの武器職人は四季崎記紀か!
何かラスボスはあの武器職人じゃないかと思ったりする今日この頃です
肝心のメイドさんは・・・と言うか、この世界は戦闘訓練を経ないとプロを名乗れないのかと問いたい
むしろ、某テニヌなプリンスさんみたいに、この世界のメイドさんはシールズとかの戦闘技能者を指すんじゃないかと・・・
しかし、目的であった紅葉は意外と拍子抜けです
もっと意固地な感じじゃないかと思ったら、あんなことになるとは・・・
でも、ここでの告白大会はとても酷いです(笑)
しかも、ページを取り過ぎです・・・しかし、それがいい!
これでこの駄犬の周りはハーレムな環境なんですが、文章になって出直してこいって本気で言う人だからねぇ
夏野さんの苦難は9割のヤンと1割のデレで間違いつつ、まったく届かないような、届いてるけど無視してるような・・・
ともかく、これで書林社の人気作家での問題は収まったみたいですが、次はどんな馬鹿な展開になるんでしょうか?とても待ち遠しいです
しかし、表紙の犬がついに前足だけになってしまいました(笑)
あと、マキシの黒服って何か魔法とか使えそうな精鋭が見えるのは気のせいですよねぇ・・・
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- 2012/06/30(土) 23:49:17|
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あらすじ
完全自閉状態に入ったJPNバベルでの戦闘は激化する一方だった。
コクーンや朱の黄昏だけではなく、日本政府の思惑まで巻き込んだ一大事件は現在の世界が抱えるあらゆる問題の縮図と言っても過言では無かった。
果たして暁月は、己の欲する全てを手中に収め、真の力に目覚めた最強の敵、氷神京也を倒し、無事に美兎を救い出すことが出来るのか!?
さて、自然エネルギーと言いながら太陽光発電しか優遇しない「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案」です
私は仕事で太陽光発電メーカーの動向が少し判るわけですが、この法案を決めた馬鹿は死ねばいいと思います
なぜなら、ビックリするくらい中国系メーカーの生産力と意欲がすごく、震災や不況、政治不安でダメージのある日本メーカーの止めを刺しかねない状況だからです
せめて、対象となるパネルが日本メーカーのみに限定していればよかったんですが、そんな頭は菅とかいう馬鹿や野口だとかいう阿呆を筆頭とする民主政治を知らない党の人にはないんでしょうねぇ(すべて仮名です)
まぁ せめてもの救いは部材メーカーは日本が強いというところですが、これも陰りが見えて来ている印象です
で、内容ですが
・・・これをアニメ化するって正気ですか?
何度も言いますが、本気ですか?
まぁ 某女同士の戦いのアニメがありますが、これって放送は白い不自然な光とかで画面が覆い尽くされる場面がありそうです
むしろ、音量を小さくしていないと大変困った事態になりそうなので、ヘッドフォンの準備をしているといいかと思います
そして、今回はついにJPNバベルのトップである京也との対戦です
暁月がこちらの世界に戻ってから始めに目標となった相手ですが、戦うまでに9巻も掛かりました
しかし、美兎の超高次生命体の力を借りているとはいえ、今の暁月ではかなり荷が重い相手ですねぇ
裏技を多数揃えて、準備万全で臨んできており、ティアナを余裕を残して軽くあしらうほどです
でもね・・・もうこの京也という人は典型的なダメな敵役過ぎて、逆に萌えそうになるくらいの敵役です(笑)
圧倒的優位な状態では遊び、追いつかれつつある状態でも新たな力を実験し、追いつかれでも秘密兵器を温存します
・・・さっさと止めを刺して置けばいいものをっと思うこと必然です
なんかエターナルフォースブリザードみたいな必殺技があったのにねぇ・・・
また、海棠さんは本当にお節介焼きで、めんどくさそうにしながらもいつも助けてくれる非常にいい人です
誰か一人くらいは海棠さんを好きになってあげてくださいと思います(笑)
そして、この事件に巻き込まれた中でティアナと鬼塚ですが、これが二転三転する驚くほどの展開です
あの同居生活でここまで絆が出来ていたのかとも思いますが、基本的には鬼塚はお節介焼きなんでしょうね
でも、色々とあり過ぎて二人の次の展開が判らないです
と、今回はJPNバベルとの対決ということで、なんとえっちシーンが少なめです
場面としては2場面でページ数も少ないわけですが、この錬環頸気功は便利過ぎです
そして、超高次生命体として無限に近い精神を持った美兎が合わさると凶悪です
もういい加減やっちゃいなよって思うくらいなんですが、ここはNGなんでしょうか?
あと、ここに来てミランダが関わってくるとか少し鳥肌が立ってしまいましたねぇ
ともかく、京也との戦いで様々な暴露が行われて、さらに様々なバランスが崩れてしまった世界で、次に暁月は何を行うのか、私とても気になりますぅ
しかし、強くてコンティニューってキャッチフレーズが馬鹿みたいなパワーインフレです
特に今回の戦いを読んで、ブリーチか!って思ったのはここだけの話です
- 2012/06/29(金) 23:19:06|
- HJ文庫
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あらすじ
戦前、戦中、戦後にわたる三軒の遊郭で起きた三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。
誰もいないはずの階段から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込むなにか……。
さて、消費税の増税法案が衆議院を通過しました
はっきり言って、賛成に投票した議員は死ねばいいと思います
これは先日に挙げたギリシャと同じ話で、税率を上げても、歳出を削減するか、経済活性化させて歳入を増やすかしないと財政が回復するわけがないわけです
ここ最近のマスコミは消費税増税で財政再建に一歩なん言ってるし、出てくる経済学者もそんなことを言ってますが、どこの阿呆ですか?
WBSのコメンテーターが力説していたように、経済政策か歳出削減無くして財政再建なんてあり得ない
で、内容ですが
三津田氏の刀城言耶シリーズはミステリィと書くとややこしいので、推理小説と怪奇小説が合わさったような作品です
また、時代背景などから金田一耕助シリーズのような古典的な推理小説の趣があります
しかし、本作は地方の花魁の悲哀を書いた感が強いですねぇ
構成はある花魁による戦前の日記、戦中の女将の証言、戦後の怪奇小説家の連載によって幽女という怪異に引き込まれて、転落した各時代の3人転落事件です
三津田氏らしく幽女という正体不明の怪異がおどろおどろしく書かれています
しかし、基本的には地方の花街で花魁として生きないといけなかった女性たちが書かれています
そのため、最後まで読み終えても怪異としての幽女のイメージは少なく、事件も哀しい出来事として一応の解決を見ます
でも、よくよく考えると解決には窓から覗く幽女のことにはほとんど触れてないんですよねぇ
そして、最後の最後に判明する幽女の正体らしきもの
しかし、それは身震いするような怖さではなく、何か物悲しく、それでいて芯の部分から冷えるような怖さですねぇ
シリーズの推理と怪異という点は踏襲していますが、かなり違った雰囲気の作品になっています
ともかく、終盤の推理によって怪異の雰囲気はかなり薄くなってしまいましたが、題材から考えてもこれくらいの幽かさがいいのかもしれません
- 2012/06/26(火) 23:07:24|
- 一般書
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あらすじ
普通の高校生・貴樹にはかつてヒーローだった妹たちがいる。
超能力者・宇宙人・未来人と揃った篠田家の最年少の妹、竜族の姫君・フローラは、ある日大きな卵を拾う。
温めた卵からかえった希少動物・イルカノドンをフローラはイルイルと名付けてかわいがるが、宇宙生物保護局から迎えが来てしまう。
イルイルを預けるため宇宙に向かう篠田家一行だったが、彼らを狙う何者かの姿が見え隠れして…?
さて、亀岡での轢き殺し事件で犯人の少年への危険運転致死での立件を正式に取りやめて、自動車運転過失致死傷での立件を行いました
しかし、危険運転致死は本来は自覚的に危険な運転をする人を処罰するための法律だったはずなんですよねぇ
それを国会答弁で訳の分からない答弁をした結果、無免許でも運転経験がある人は適用されなくなったわけです・・・無免許の人に轢かれて死んだらいいのに
せめて免許取り消しで無免許状態だったらわけるけれども、教習も受けていない無免許でも事故を起こしていないから問題ないなら、自動車免許いらないでしょ?
はっきり言って、自動車免許制度は警察の利権の一つなので、要らないと言うならもうなくせばいいと思います
それで事故が多発して、責任を執らされるのは警察などの行政の人間ということであるならばですが・・・
で、内容ですが
黒田bb氏の絵柄からロリな気配がありますが、基本的に熱いファミリーモノです
しかし、幼い容姿の妹達がどうしてもそんな感じに見えてしまうのですねぇ
今回は竜姫であったフローラが謎の卵を発見することから物語は始まります
孵った卵は宇宙イルカで希少種だったことから、トラブルに巻き込まれます
個人的にはカラーイラストの結枝のキメ顔がツボなんですが・・・
前回で新しく妹となった結枝が加わって、どうにか家族らしくなってきたところですが、まだ溶け込めていない部分があるわけです
しかし、今回の事件でみんなが家族として一歩成長した感じがとてもいいですねぇ
あと、妹達の活躍に目が行きますが、何気に話の構成がうまいですねぇ
ともかく、英雄の妹達と英雄になれなかった一般人の兄との熱い家族の物語はいかがでしょうか?
- 2012/06/25(月) 23:00:47|
- スーパーダッシュ文庫
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あらすじ
聖クロニカ学園学園祭本番、前座のような体育祭はつつがなく終わり、いよいよ文化祭当日となった。
自主製作映画を上映する予定の隣人部だったが、映画の仕上げを担当していた理科が倒れてしまい、映画は未完成となり上映は中止に。
残念な結果となった学園祭ののち、これまでの馬鹿馬鹿しいけど賑やかで楽しい活動の日々へと戻っていく隣人部。
互いに絆を深めていく隣人部の面々と過ごしながら、小鷹は隣人部への思いをいっそう強くする。
そんなおり、星奈を敵視する生徒会の遊佐葵が隣人部に対して不穏な動きを見せ、小鷹、夜空、星奈、理科、幸村の関係にも大きな転機が訪れる――。
民主党の論理がわからない
選挙公約で消費税を上げない、議論もしないと言っていたはずの民主党です
しかし、消費税反対の議員を諭すのに、現状財政下で消費税を上げないなんて与党として失格だといい放ったわけです
・・・なんで当初上げないって言っていた人が、今反対している人に政治家としておかしいって言えるのかがま~ったくわかりません
こんな話の通じない人たちが一国の代表となれる国は間違っているわけですが、そんな人たちに票を投じた人をどうしたらいいのでしょうか?
で、内容ですが
あらすじに終幕とかあって驚いたわけですが、これはなんという終幕詐欺(笑)
まぁ 隣人部という友達ごっこが終わって、ちゃんと己をさらけ出して友達になるという意味での終幕ではあるわけですが
また、今回の表紙はやけにテンションの明るい夜空ではなく、理科です
もうこの表紙が今回の内容をすべて語っていると言ってもいいくらいですねぇ
今回は星奈の空気の読めなさと幸村の揺るぎなさと理科の裏方としての優秀さが目立ちます
特に幸村のこのまっすぐさは怪物のように恐ろしくありますが、漢とも思えるくらいです
また、再び登場した遊佐さんの小鷹の評価が半端ないくらいに高いです
もう二人が付き合えばいいような気がするくらいです
そして、ついに生徒会長の日向が関わってきましたが、彼女がラスボスになるのか?
まぁ 最低でも夜空となにかありそうではありますが・・・
それにしても、終盤の理科との対決が今回のすべてであり、理科と改めて友達になって、次は星奈かな?
でも、友達つくりは幸村と夜空が難敵ですよねぇ
ともかく、理科との友情が始まって、隣人部がどうなっていくのか気になるところです
そして、今回の重要なキーワードは「やおい穴」です(笑)
そんな器官があるとは・・・
- 2012/06/24(日) 23:35:36|
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あらすじ
Dアーム。それは、長い時を経て異能と人格を得た伝説の武器たちの総称。彼らは、気まぐれに人と契約し、力を発揮する。
「この馬鹿者が! 何故あの時に斬らないのじゃ!」
柳眉を逆立てて非難する美少女Dアーム――銘刀・薄緑。
「だいたいテメェがフラついたから逃したんだろうが!」目つきの悪い伝承者――薄緑の相棒・若林練司。
ケンカしながら二人は戦う。
どうしても会いたいヤツがいるから。
初任務はある少女の護衛。簡単な任務に思われたが!?
HDDが意外と安くならないですねぇ
まぁ タイの洪水が起きる前を基準にしていいのかわかりませんが、その時の値段の1.5倍ですからねぇ
洪水被害で出た損害を埋めるために高値戦略を取っているのは解りますが、SSDの値段低下があります
SSDを使ってみたら、システムディスクをHDDにする意味を見いだせないくらいです
このまま高値戦略を取っているとSSDに記憶装置の座を奪われるとおもいますが、早く値段が下がるかな?
で、内容ですが
王道の魔剣バトルモノです
幼馴染を殺されて、その殺した男とその武器を求めて、Dアーム管理を行う日本の機関「弁慶機関」に所属した少年の成長物語です
まぁ 次回以降は本格的なDアームバトルになりそうですが・・・
Dアームは魔剣と言っても、剣以外も含めた武器であり、伝説を背負って意思を持った武器という感じですね
そして、そのDアームを扱う伝承者はDアームから特殊能力を与えられるわけです
しかし、今回の敵のDアームであるティルヴィングはかなり凶悪な武器じゃないでしょうか?
なんでも願いを3つ叶えてくれるわけで、相手を殺せとでも言えば即殺してしまえるわけですよねぇ
但し、今回は人を殺す覚悟がない練司が覚悟を決めるまでの序章的な話です
糸やライラ、課長などの味方も登場していますが、絡みはあまりないですねぇ
また、薄緑達ともやっと打ち解けたと言うところですし、まだ2人のこってますからねぇ
あと、最後に明らかになるライラが事実が驚きです
そして、糸が見事に化けましたねぇ
今後は彼女と行動を共にしそうですが、現在の余所余所しさからどうなるものか・・・
しかし、相手の秘密結社ロキは何かちゃんとした目的がありそうですねぇ
まぁ ロキで、あの時と言うとアレ以外には思い浮かばないわけですが・・・
ともかく、今回は序章として顔見世程度なので、今後が気になる作品です
しかし、柴乃氏の描く眼鏡少女は至宝と言っていいくらい可愛いですねぇ
あと、ライラは叙述トリックです(笑)
- 2012/06/23(土) 23:56:34|
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あらすじ
半額弁当争奪バトルに青春を賭けるHP同好会は正月明け、冬の合宿へ向かう。
槍水仙の愛妹・茉莉花も同行し、佐藤の心は密かに躍る。
しかしその合宿地では元HP部の《大厄の闘牛士》と呼ばれる狼が待ち受けていた。
彼は槍水と深い因縁があるのだと言うのだが…。
さらに佐藤たちは《ギリー・ドゥー》こと禊萩真希乃とも再会を果たし、田舎のスーパーは激闘の最前線と化す!
そんな中、茉莉花と佐藤がゲレンデでアクシデントに遭ってしまい、そして…!?
こんな
ものを買ってみました
まぁ 予約しただけなので、まだ手元に届いていませんが・・・
しかし、これを買ったところで何かを作るものがあるのかと言われれば、困るわけですけどね
とりあえず、届いたらジョジョ立ちとかあんなポーズとかを取らしてみようかと思ってはいます
でも、届くのは7月中旬なので20日前後になると連続刊行シーズンに突入してしまいますねぇ
で、内容ですが
今回は冬の合宿編です
あれ?佐藤さんがいつのまにか変態から犯罪者に成り下がっている気がするのです
もう思考回路は性犯罪者なのですよ
そして、もう一人の怪物はもはや佐藤でさえ止めることができなくなりそうなくらい危険な生物に成長しています
年末の同人誌即売会で邪念を消化してこれだとか、お祭り前に合宿があったらどうなっていたんだろう?(笑)
引っ込み思案という設定は腐女子の一点突破で外国人ともコミュニケーションが取れるくらいになってしまった今日この頃です
でもね・・・今回、白粉さんがいるべき場所はHP同好会の合宿じゃなくて、安宿の方だと思うのですよ
もうあの二人の気まずくも、友情が芽生えるあの部屋にこそ白粉さんがいるべきだったんですよ!
本当に佐藤の寝込みを襲ってる場合じゃないですよ(笑)
そして、合宿についてきた茉莉花は本当に危険です
基本的にロリコンじゃない佐藤がロリ道に堕ちるくらいに危険です
あのナチュラルに誘惑してくる純真さが恐ろしく凶悪です
あれ?この作品のヒロインは茉莉花ちゃんじゃない?って思うくらいに将来が恐ろしい娘です
また、今回は夏合宿に訪れた場所の近くと言うことで、真希乃が再登場です
もうね、真希乃はとてもいい娘すぎて困ります
半値印証時刻には女神さまのような娘ですが、それ以外でも本当にいい娘です
うん、真希乃は私の嫁っ!(笑)
でも、間違いなくこの作品で一番嫁にしたい狼No.1ですよねぇ
そんな彼女だけは佐藤の手にかからないように、えりかがちゃんと見張っててね
また、もう一人佐藤を助けてくれる人が再登場するのです
そう佐藤を助けると言えば、あの人です
基本的にいい人で、いざと言うときには彼ほど頼りになる人もいないのですが、普段は不審者大爆発です
あの熱血さが迷惑方面にはたらなければ、彼ほどカッコイイ人もいないんですけどねぇ
本当に残念な人です
本当に残念な人です(大事なことなので2回言いました)
そして、今回の相手は旧HP同好会の先輩で、魔術師の師匠にあたる人です
ひどく先輩とのことを悔いているのですが、その真意は・・・
しかし、今回でHP部の離散の原因がおぼろげながら明らかになってきたわけですが、そうなると次くらいは魔術師との対決なのかな?
う~ん、この対戦自体は楽しみなんだけど、決着がついてしまうとこのシリーズが終わってしまうわけですよねぇ
その後も日本四天王編とか世界からの侵略編とか宇宙編とか魔界編とか続かないかなぁ・・・
ともかく、HP同好会のゆるい日常と熱い信念のぶつかり、その間にあるセガ談義や料理描写、佐藤と愉快な仲間たちなそのたくさんの蛇足こそがベン・トーの面白さなんだと思います
しかし、白梅様の赤面したイラストがない・・・だと?
なんてっこたい、これは第二期アニメ化で映像化しないと・・・
- 2012/06/22(金) 23:31:20|
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あらすじ
俺の幼馴染みである涼風せしるは、天才で、「その表情最高だよ、しおりん君! それじゃ、そろそろビキニ脱いでみようか!」変態でもある。
そして彼女、水谷詩緒里は「はい! わたし脱ぎます――って何やらせるのよ!」とても真面目な完璧系女子だ。
夏休みに突入し、俺たちは瀧川家所有の別荘で、<ハーレム団>のメンバーを起用した実写ギャルゲーの製作をする事に。
今はその素材撮影が行われている。ハーレム団に容赦なく告白される、究極の青春ラブコメゲーム――『せしるHeart』は製作快調!
と思われたが、しかし、そこにまたしても詩緒里の妹である魔性系美少女・紫音麻の影が!?
ギリシャのEU離脱が回避されて、金融危機に一旦ブレーキが掛かりました
しかし、このギリシャ危機の問題はギリシャに観光以外の産業がないことに起因していたりするわけです
観光産業は通貨が安いことで活性化するわけですが、ユーロ統合によって通貨高が続いて観光収入が減ったわけです
このまま緊縮財政に進んでも他の産業が育たなければ、再びギリシャ危機が起こる日は近いと思います
で、内容ですが
基本的にはツンデレな詩緒里と変態な幼馴染のせしるを中心としたラブコメなんです
しかし、変態な先輩の変態の故であるエイリアンブレインを巡る争いも軸になっています
まぁ 先輩がかき回しつつ、詩緒里が意地になって突っかかってデレるという流れだったんですが、妹の紫音麻の登場でややこしいことになっています
今回は先輩の発案でゲーム作成に海へ合宿です
・・・ゲームを作るのに海って?とか思いましたが、実写ゲームです
実写ゲームに当たりなしな気がするのですが、先輩の技術でどうにかなるので・・・って、ナニこの超展開(笑)
アドベンチャーゲームではどーけん?ジョンって誰?(笑)
そして、肝心のエイリアンブレインに最も近い人間との対決です
最も近いだけでエイリアンブレインじゃないので、変態じゃないはずなんですが、破壊活動による技術の洗練とかいうはた迷惑な探究者なんですよねぇ
さらに彼と対立しているエイリアンブレインのカミレル博士でフィーバーフュー博士の師匠に当たる人・・・?
って、人間じゃないの?
しかし、ハーレム部のメンバーは癖が強いわけですけど、最強に癖の強いせしる先輩と詩緒里と紫音麻の所為で影が薄めですねぇ
かへらへがその適当なキャラで目立つ程度ですねぇ
でも、紫音麻と詩緒里のこじれた関係だけでも十分ですが、水谷家の人はテンパると一足飛びに暴走しますねぇ
そんな一幕の中で柊一の選択は少し意外でした
ともかく、水谷姉妹のわだかまりが解決している間に柊一とせしる先輩がいい感じになってしまいましたが・・・何かこれで終わってしまいそうなまとまり方ですねぇ
- 2012/06/21(木) 23:15:50|
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あらすじ
魔精霊アトン復活の噂に混乱するアレクラスト大陸。
各地で暴動が起こり、それが次第に戦火へと変わっていく中、ついにリウイの手にアトンを封じる〈ファーラムの剣〉が!
魔法戦士最後の戦いが始まる!
そろそろ初夏を迎えて、熱くなってきました
今年の節電は政府が大飯原発を動かす気マンマンだったので、実は意外と様子見で動いていたところが多いのではないでしょうか
そして、そんな状況だから原発稼働で一般家庭には電力需給は解決した雰囲気があり、いまさら節電なんてする気がない気がするのです
この状況では電力不足が起きそうなんですが、今更電力利用者の所為になんてできないのですよ
で、内容ですが
う~ん、この1冊で終わらそうとして、かなり無理やり詰め込んだ感が拭えません
本当は2冊に分冊して、ファーラムの剣の封印を解くところまでと、それ以降に分けた方が話としてはよかったのでしょうねぇ
しかし、この1冊を一気に読めてしまったくらいに楽しめました
でも、いきなり始まってあの国が滅んだとか、誰々が殺されたとかで何ですか!?って感じです
リウイ達は一体どうしたの?って思うくらい終末の風景です
これでアトンが解決しているならまだしも、もう1年くらいに迫っているのにこの混乱です
そして、覚悟を決めた旧リジャール達も戦いに向うのですよ
でも、ファーラムの剣自体は意外とあっさり入手できたわけですが、その封印を時までが大冒険です
えらく遠まわりをしたものです
そして、封印を解いてから冒頭に戻って、さらに進むわけですが・・・ルキアルさん本気出し過ぎです
オーファンもラムリアースも攻め込まれる寸前で、どうやってアトンを倒すの?ってくらい大ピンチです
でも、一番驚いたのはアウザール商会が破産したことですねぇ
あのアイラが率いる商会が破産なんて考えられないわけですが、その訳を知ったら納得です
実際にアトン討伐の一番の功労者はアイラなんじゃないかと思います
また、アトン討伐を前にしてリウイとルキアルの会合がありますが、始めから相容れない二人なんですよねぇ
で、肝心のリウイが誰を選ぶのかは、消去法で考えたら彼女しかないんですよね
でも、駆け足でエピローグが進んでしまったので、リウイ一行のその後を外伝で書いて欲しいところですねぇ
特に一から始めるアイラの大商人への道とか、ミレルの大冒険とか、エリスティアの復興記とか気になります
まぁ その他の人も目指す道は決めているので、そこから大きく外れることはないでしょうね
でも、コンラッドはあのあとどうなったんだろう・・・どうでもいいけれど
ともかく、長く続いて大団円となりましたが、最後は色んな意味で王道な終わり方だと思います
- 2012/06/20(水) 23:47:40|
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あらすじ
――子供のころと同じ歩幅でいつまでも歩いていたら、大人の世界では置き去りにされてしまう――現実はわたしを優しく待ってくれはせず、いつだって大事な者を奪っていく。
新しい家族・るるなちゃんとともに、ささみさんが過ごすつかの間の日常は、あっという間に終わりを告げる。
日本の神々に迫る「世界の終末」と、その対抗策とは。がんばらず、大人になりたくない(?)ささみさんを襲う「世代交代」。
人が祈りを捧げれば、科学でさえも神話になる……今度の神々は「宇宙人」!?
さて、よく事件で「誰でもよかったから〇〇した」と供述する犯人がいますが、そんなのは嘘です
正確は「抵抗せずに〇〇できそうな人なら誰でもよかった」のはずです
正直、本当に誰でもよくて、本当に死刑になりたかったら、警察幹部、裁判官、検事、大物政治家、高級官僚当たりを狙えば確実です
ついでに言えば、マスコミ関係も世論を煽ってくれるので、狙い目かもしれません
社会に所為にして殺人を犯すならそれくらいのことをしないと・・・と言うよりも、そんな通りがかりの人を殺してすっきりしたみたいなことを言われても困るわけですよ
で、内容ですが
・・・予想に反して厚かった
何やらアニメ化が決まったみたいですが、今度は某フなんたらみたいに左氏のキャラを活かさないのは勘弁してください
今回はいきなり妹の登場です
・・・妹?
色んな思惑によって呪々お母さんから妹が生まれたわけですが、それによってお母さんは黄泉の世界に戻るわけです
そんなことは露知らず、妹モフモフ生活を送るささみさんは・・・もう何かと色々ダメダメです
特にかかみと情雨を相手にしたら・・・ダメだ、早く何とか・・・じゃなくて、もう手遅れな感じです
うん、兄を変態と言ってるけれど、ささみさんも十分すぎるほど変態です
そんな生活が一気に変わって、日本は新たなる攻撃に曝されるわけですけど、ここで珍しい組み合わせになります
ささみさんと妹のるるなとたまの友達の希美ちゃんです
う~ん、両方とも受身型なので、二人で行動するとテンパりまくりですが、何気に鋭く毒を吐く希美ちゃんはささみさんと相性がいいかも?
でも、本当に二人になったら、最近のささみさんは確実におそちゃうんでしょうねぇ・・・
また、裏で動いていたつるぎは出雲で日本の神々の会合です
日本神話の大物登場ですが、あんまり頼りがいがない
そして、そこで決まった日瑠女対策はつるぎは納得できないでしょうね
しかし、すでに事態は動き始めていて・・・
今回の敵は最大の信仰であり、今一番の力を持っているわけですが、その目的は意外なことです
その戦いの中で、日瑠女に対抗する光明が見えて、ささみさんは再びがんばることになりそうです
でも、がんばると思ったら、結局敵に取り込まれているってことも続いているのでどうなんだろう?
ともかく、次回は短編集ということで、最終決戦は一休みみたいですが、短編と言うことでささみさんの変態性が一段と開花しそうな予感です(笑)
しかし、このままで行くと主人公は希美ちゃんになりそうなんですが・・・
- 2012/06/19(火) 23:24:36|
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あらすじ
三次元に絶望した男──その名も二次元くん。本名は佐藤。大学一年生。
大学でも三次元の女は完全スルー、脳内嫁(名前はVJ。セーラー服で日本刀を持って戦う14歳。好きな食べ物はチョイス)との対話や自作小説の執筆に明け暮れていた。
そんな彼へ三次元からの刺客が現れる。
中学時代の後輩──魔性の秋。雰囲気のある美少女で、思わせぶりな微妙すぎる距離感をもって接してくる。
大学の同級生──同人戦士・愛可。二次元に生きる者同士の共感を武器に二次元くんに迫りくる。
さらには天然チャラ男の友人・江別までもがハーレム合コンを武器に揺さぶりをかけてくる。
はたして二次元くんは二次元への想いを貫けるのか!?
う~ん、どうしてこうなったのかわからないことがあります
本来民主党政権が原発はみんな危ないから規制するべきだ!と言い出して全停止したはずです
そして、安全性が確認できるまで動かさないとも言っていたような気がします
なぜそれらの約束を反故にして、逆に原発稼働の急進派になったのか?
まぁ 経済界と地元からの強い要望があったんでしょうけど、それなら規制するとか言い出した人や安全性の基準を出さない政権が謝って、菅政権時代の閣僚をすべて処分する必要があると思うのですが・・・
で、内容ですが
ゴールデンタイムに出てきた二次元君こと佐藤君の短編集です
まぁ 短編集と言うか成長録というか、何と言うか・・・
しかし、正直なところ、竹宮氏の作品って苦手なんですよねぇ
なんで買ってるのかと悩むくらいに苦手で、ここまで積んでいたわけです
このコメディの中に結構シビアな現実を織り交ぜてくるところとかねぇ
個人的にはこのバランスが非常に中途半端な位置に感じていて、読むのに勢いがいる作品の一つなんですよ
二次元に生きることを明言しながら、色々と悩みながら選ぶのは・・・
まぁ 何かと戦って敗れたわけではないので、結果は見るまでもないのです
でも、二次元君は周囲に恵まれてるなって思うわけですよ
ともかく、二次元に甘えているだけの二次元君から脱皮できるかという話ですが、何気に空気が痛いのですよ
- 2012/06/16(土) 23:20:29|
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あらすじ
紀伊山中で全身が体毛で覆われた野生児が目撃された。
その直後、とある病院で乳児が攫われるという事件が発生、熊楠は弟子と共に事件に乗り出すが。
謎に次ぐ謎!
著作権法改正案としてダウンロードへの罰則が付与されることとなりそうです
これが施工されると権利者の親告が必要になるそうですが、これでインターネットに接続しているパソコンのほとんどは逮捕に十分な状況になるのではないかと思います
個人的には音楽などの権利を持っている人はJASRACや警察、政治家、テレビ局などを訴えて欲しいところです
かなり高い確率で著作権法違反で逮捕になると思うのですが・・・
本当にインターネットなどの技術が解らない人たちだけで法律を作ることを禁止して欲しいわけです
で、内容ですが
目次で文章構成をみたらわかることですが、本作は入れ子構造です
熊野山地を舞台に南方熊楠とその付き人太一が体験した奇妙な出来事を巡るミステリィです
狐憑きの少年と赤子の誘拐、山の民と狼の生き残り、そこに殺人事件と水死事件が発生するわけです
また、熊楠もなにか非常にややこしい人物です
むしろ、出てくる人物の大体は何か困った人物が多いですねぇ
そして、熊野という異界に近い場所からタイトルが来たのかと思ったら、これは意外なオチが用意されています
まぁ ミステリィを読んでいる人なら気が付くとは思いますが、そんな異界とつながってしまった作品ということで・・・
ともかく、熊野での事件と絶滅する前の狼が作る異界と本の世界の異界というかなり異色のミステリィではないでしょうか?
- 2012/06/15(金) 23:52:48|
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あらすじ
植物写真家の猫田夏海は北海道の撮影旅行の最中、「神の森で、激しい土砂崩れにより巨木が数十メートル移動した」という話を聞き、日高地方最奥部の古冠村へ向かう。
役場の青年の案内で夏海が目にしたのは、テーマパークのために乱開発された森だった。
その建設に反対していたアイヌ代表の道議会議員が失踪する。
折しも村では、街路樹のナナカマドが謎の移動をするという怪事が複数起きていた。
30メートルもの高さの巨樹までもが移動し、ついには墜落死体が発見されたとき、夏海は旧知の〈観察者〉に助けを求めた!
コンプリートガチャの禁止について色々な見解があるようです
しかし、賛成派は絵合わせがSNSゲームのカードにも対象になるのかと言う点で反論しています
また、もう一つの問題点は金がある人が解っていて金を使うのは問題ないという話ですが、これも問題があります
結局のところ、確率を簡単に変更することができるガチャで景品表示法の確率表示もないのに問題がないとかどうして思えるのでしょうか?
大体、もしも問題がないと思っているならもっと対象となった企業が反対活動するはずですが、ほとんど無抵抗で撤退しことからも企業側も問題を理解していてやっていたとしか思えない
で、内容ですが
鳥飼氏らしい樹木などの薀蓄と共に、樹木が移動するという謎が絡まっています
さらにはそのすべてをひっくり返すようなどんでん返しも用意してあるのはさすがです
舞台は中空が九州南部だったので、日本の反対側の北海道です
タイトルの樹霊となっていますが、別に木が勝手に動くと言うことはなく、人が動かしたわけです
木が動くことと県会議員の行方不明に市職員の転落死という関連しにくい謎が関連してくるわけです
しかし、この裏で動いている人のエゴは本当に恐ろしいですねぇ
~のためと言いながら、結局は自分のエゴのためですからねぇ
でも、これが無残に荒らされた老木の霊の意思なのだとしたら・・・
ともかく、エゴの上に成り立った集落において、事件が解決したら何も残らなかったのはミステリィらしいと言えばミステリィらしいです
- 2012/06/14(木) 23:08:35|
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あらすじ
ここにあるのは新しい小説のカタチ。
小説の極点を軽やかに飛び越える、究極の森博嗣的「創作」――。
消費税の増税に向けて民主党と自民党が手を組みそうです
今の財政を考えると税収を上げることは必ず必要になるのは確かですが、増税が必要かは別の話だったりするわけですが、テレビではほとんど言われないですよねぇ
税収を増やすためには税率を上げることも一つの手ですが、普通に考えて経済を活性化させて、税を取る回数を増やすのが一番なんですが・・・
そんなことよりも、政府の無駄使いを減らすことが最も大切です
ギリシャの状況を考えると、公務員の無駄に給与が高いだけの役職者を見直す必要があると思うのですが・・・
で、内容ですが
これは小説ではありません
エッセイに近いかもしれませんが、散文であり、内容に統一性もありません
作中では森氏らしい作家のモーリィと編集者のクーリッキとの掛け合いを中心に、ミステリィについて様々な事件的ショートショートが書かれています
また、森氏の近況や作品などについて思うことのショートショートと混ざっていて、すごくカオスです
本当に実験的な作品でありながら、今までにもあったかのような感じもします
と、非常に感想に困る内容ですが、森氏の思考の一部が解る作品ではあります
- 2012/06/12(火) 23:37:22|
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あらすじ
生きている間に関わることなど無いはずのカルトな闇社会。その『会場』から、俺はどうにか逃げ出すことができた。
しかし、俺の受難はまだ続く。
再び監禁され、今度は謎の金髪少女と共に脱出経路を探る羽目に。相変わらず俺の能力『リペイント』は全く役に立ちやしねぇ。
そんな俺の知らぬ間に、最強の能力者カワセミは巣鴨とコンビを組み、美人殺し屋のナメクジは鹿川成美と行動を共にする。
白ヤギまで動きだし、復讐というパーソナリティは、螺旋を描いて中心点へと落ちていく。
この中で、生き残るのは誰か。それはもちろん、俺──であって欲しい。
俺の願いを巻き込んだその渦が行き着いた先は、俺や巣鴨が通う学校の文化祭会場だった。
カルトな闇社会を牛耳る教祖による『儀式』が開かれる場所。
教祖様を『神』とあがめ奉る空間で、俺は、一生忘れられない経験をする。
『神』すら騙し、『王』となる。
その第一歩を踏み出した。
大飯原発の再稼働について総理大臣が安全宣言を行いました
しかし、根本的な話を言うと停止命令を強行したのは民主党の前首相で、地震による安全性が確保されていないから停止したはずです
そして、その停止命令を否定せずに実行したのは民主党政権で、前首相はいまでも危険だから原発を再稼働させるなと言っています
順番としては、まず地震による安全性による説明、特に地震発生の確率から始まって、その時の被害、それに対する安全性の個別説明が必要だと思います
まぁ それ以前に今の政権が安全だと言張りたいなら、危険だと処断した前首相を黙らせるか、民主党として何らかの処分をするのが先じゃないの?
個人的には政治家を辞職に追い込むくらいして、それから裁判でちゃんとした証言をしてもらわないと話が合わないと思うのですよ
で、内容ですが
ついにトカゲの王への道を歩むことになる土竜子くんです
しかし、この始まりから中盤までずっと囚われの身で、徒手空拳で逃げ出して、これでどうして王になるの?って感じです
又、シラサギ、巣鴨、ナメクジ、倉科と陣営に分かれて、その中で人員が入れ替わっていて、どういう関係かが分かりにくい状態です
今回はシラサギがおもちゃをゲットしたので、基本的に沈黙ですが、レンタル移籍中の白ヤギさんは大暴れです
白ヤギさんの能力はまだよく判りませんが、虐殺や遠隔攻撃も可能なかなり汎用性の高い能力です
・・・能力者のラスボスは白ヤギさんでしょうか?
そして、巣鴨陣営もカワセミがずっとポ〇モンをやっているだけでほとんど動きがないわけです
・・・目が命の能力の割に徹夜でゲームとかダメやん!(笑)
で、一番活躍していたのはナメクジさんで、あれ?主人公は彼女だっけ?とか思うくらいですが、あまりに存在がダークですよねぇ
肝心の土竜子くんは拉致されて、拷問されて、監禁されるという・・・お姫さまか!
まぁ その裏にはある意図があったわけですが・・・
そして、今回は最強と言われる能力者の最後の一人ミミズが登場します
・・・そんな理由でその二つ名がついたの!?って感じです
ついに最強の3人が対面して、どんな戦いになるのかと思ったら・・・(汗
最後に土竜子くんが倉科と対決するわけですが、これはあまりに卑怯です
これでどうやって負けろと言うのかという布陣で、恐るべし巣鴨さんって感じです
もう本当にこの作品の主人公はどう考えても巣鴨さんです
彼女に絡まれたら負けというくらいに最強です・・・能力もないはずなんですけどねぇ
まぁ 次はニュートラル友の会の掌握になると思いますが、ナメクジさんの活躍が続きそうです(笑)
ともかく、王様キャラというのが最も似合う土竜子くんですが、教皇の巣鴨さんがいるからねぇって感じです
次回は土竜子くんの追加能力フラグが立ちましたが、たぶん追加能力はないんでしょうねぇ
- 2012/06/10(日) 23:34:08|
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あらすじ
不良兵士クウェンサーとヘイヴィアは、不真面目な態度の功績(?)が認められ、晴れて戦場から『左遷』された!
その赴任先は『クック追加諸島』。
一年中常夏の青い海。オブジェクトの天才設計者の住まう人工の『楽園』で、周囲は第二世代オブジェクトが四機体制で守ってくださっている、世界で一番安全な地域だった。
戦地留学生と没落貴族の少年二人は、いよいよ俺たちにも幸運の女神が抱きついてきやがったぜ!と喜んだ……のだが、
「……ちくしょう。何で俺達はいつもこんなのばっかり見つけてしまうんだ!?」
その『楽園』は、目的のためなら手段を選ばない非情の独立部隊『ユニコーン』に支配されていたらしい。
その片鱗を発見してしまったクウェンサーとヘイヴィアは、戦地の最前線よりも過酷な作戦に挑み……!
・・・鎌池氏は鬼ですか?
禁書を続けながら、ヘヴィーオブジェクトを始めて、さらにヴァルトラウテさんを電撃文庫Magazineで連載しつつ、座敷童もはじめました
この上、さらに来月ははいむら氏と組んで「簡単なアンケートです」の刊行です
4か月続けて違う作品を刊行ですよ!それも隔月で連載抱えながらです
しかも、鎌池氏ならこれらの作品をすべてシリーズ展開させれそうなところが恐ろしいところです
(ところで、8月刊行のVS 2巻も鎌池氏が書くとか・・・誤植ですよねぇ?)
で、内容ですが
・・・ハリウッドは早くこの作品の映像権を押さえた方がいいと思うのです
ハリウッドのB級アクション映画の楽しさをライトノベル風にそのままSF作品にしたこのテンポの良さと馬鹿馬鹿しさ
それに知略で大きな敵を倒す爽快感とそれらを押しぬける勢いが好きです
もう禁書目録を質に入れてでもこの作品を揃えた方がいいと思います(笑)
まぁ 普通に買い足せばいい話なんですけどね
今回は度重なる命令違反とフローレイティアさんの思惑で左遷されてたどり着いた『クック追加諸島』で、クウェンサーの憧れるオブジェクト設計者と出会うわけです
そこで、またいらないことに気づいて大暴れすることになるわけですが・・・
そして、その事件でさらに左遷されて、行き着いたのは雪国
不正規活動を行うアンダーグラウンド部隊に入れられて、あわよくば二人を亡き者にしようとした軍部の思惑です
しかし、オブジェクトまで出てきた作戦はなぜか二人は生き残っただけじゃなく、周りに大きな被害を出します
ところで、ここで出てきたアイドルちゃんは一体何をしてここまで堕ちてきたんでしょうか?
そして、たぶん今後にまたフラグが立って再登場するのかな?
そんなこんなでたどり着いたのは一番行きたくなかったアマゾンで、もう何もするなという感じで監視生活です
でも、やはりここでも争いに巻き込まれて・・・
今回も一冊の中で短編に串を入れる本筋がありますが、これが中々うまく伏線を張ってますねぇ
まさか一章のあの発言が伏線とは
そして、知謀担当のクウェンサーは中々のフラグ職人で、ヘイヴィアはもう大きなフラグが立ってるからねぇ
でも、二人はラノベ的(コメディ)フラグのクウェンサーとハリウッド的フラグのヘイヴィアって感じでしょうか?
実際二人の担当も巨大な敵をぶっ倒すクウェンサーと地道に敵を倒していくヘイヴィアなんですよねぇ
しかし、ヘイヴィアって普通に優秀な軍人なんじゃないかと思うのですよ
だって、戦闘には足手まといのクウェンサーを守りつつ、あれだけの戦いをするわけです
実際に戦闘の腕も技能もあり、色んな情報収集や技術開発にも熱心で、その上でかなりの柔軟な思考能力です
これでサボったり、命令違反しなければ・・・と頭を抱えるフローレイティアさんが目に浮かびます(笑)
また、今回はサブタイトルにもあるように第三世代オブジェクトです
第三世代の定義は特にないみたいですけど、現状では特定の巨大施設を内包するような高出力オブジェクトといった感じでしょうか?
今回のような第三世代が増えてくるとさすがのクウェンサー達もかなり厳しくなりますが、それは当分先の話になりそうです
むしろ、その前にクウェンサーが第七世代を作るか、自分が第四世代として原点回帰の人間オブジェクトになってそうです(ソレハナイ
そして、今回の本筋は表紙の彼女を助けるためにみんなが手を取り合う感動作品です(半分嘘)
でも、半分はそんないい話なんですけど、彼らの今後のシリーズに再登場すると嬉しいですね
ともかく、ライトノベル読みでSF好き、特にB級アクション映画好きがこの作品を読まないなんて勿体ない!と断言できるくらい必読だと思います
しかし、このままで行くとラスボスはクレアさんになりそうです
それと結局は登場しなかった彼女の復讐劇だったわけなんですね
- 2012/06/09(土) 23:46:48|
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あらすじ
震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な"死の瞬間"。
異能・平山夢明が魅せる狂気の淵に、決して飲み込まれるな!
驚愕の傑作短編集。
いや~ 実は韓国旅行がありました
なんでこんな時期にソウルに行くことになってるんだと散々文句を言ったわけですが、受け付けてもらえませんでした
北の戦闘機が接近とかあったしねぇ・・・
それにしても、準戦闘地域で長距離砲の射程に入りそうなソウルや仁川空港を渡航可能地域にしている政府はどうかしている
そして、いざと言うときの話を聞いたら、行く人が悪いと言いたそうにいざと言うときの危機管理をしていない旅行会社が怖かったのです
で、内容ですが
平山氏の作品らしく、グロテスクな描写が端々にあります
しかし、一時の悪意によるグロテスクさに比べると人生の空しさや愚かさを感じますねぇ
とは言え、短編によってかなりグロテスクで悪意がある作品があるので注意が必要です
そして、この短編集はある死の物語となっています
詳しくはあとがきを読んで欲しいのですが、死の定義が難しい作品もあります
例えば、或るごくつぶしの死は青年自体は80で埋められるの待つ身とあるので、生物的には死んでないんですよねぇ
又、或る嫌われ者の死は家族と帰ったと書いていますが、これは死体としてってことなんでしょうねぇ
ともかく、不条理な何かによって死ぬこととなったモノを描く渾身の短編集ですが、あまり人にお勧めできないのが難点です
- 2012/06/08(金) 23:52:13|
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あらすじ
クマバチ・シロコパκ(カッパ)氏が推理する。アリが捜査する。犯虫(はんにん)を追う。
昆虫界を舞台にした異色のミステリ。
美しいオオムラサキにかかる蛾殺しの疑惑『蝶々殺蛾(さつじん)事件』、ダイコクコガネの幼虫の密室からの消失『哲学虫(てつがくしゃ)の密室』、ゲンゴロウの死骸を発見したアメンボの告白『吸血の池』など。
諸事情によって、金星通過を撮ることができました
しかし、テレビとかであまり言ってないので、必死で見ている人がいましたが金星は小さいのですよ
また、台風が接近していると言うことで雲が多く、流れが速くて明暗が激しいので、マニュアルで取るのが難しいのです
私はスポーツ連射モードで数撃ちゃ当たる方式ですが、何か?
で、内容ですが
人間がゴキブリになって、クマンバチの探偵の助手となるよくわからない設定です
あんまりそこが納得できないとまったく楽しめない作品なので要注意です
そして、事件は昆虫界で起こり、登場人物も基本的に昆虫です
そこで起きる事件の真相は論理的なんですが、人間界のルールに当てはまらないので、注意が必要です
昆虫にも造詣が深い鳥飼氏らしい話なんですけど、これはちょっと卑怯ですねぇ
しかし、それでいながら終盤の熱い展開は今までのドライな昆虫関係ではないです
まぁ 最後のオチはそこにつながるのかぁ~と思ってしまいますが・・
ともかく、昆虫世界ではこんな風に探偵が活躍している・・・わけはないですよねぇ(笑)
- 2012/06/07(木) 23:35:40|
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あらすじ
綾鹿警察署・五龍神田刑事が、次々と起こる事件の謎に挑む!
事件解決のヒントは、正体不明のホームレス十徳治郎が握る。
あまりにも意外で皮肉な12人の真犯人とは!?
そして、最後に残る物語最大の謎とは!?・・・。
さて、大飯原発の再開はほぼ決定となり、あとは期限付きとなるかどうかです
いつのまにか大飯原発が動けば15%も電力確保できるようになっているわけですが・・・
でも、そのどさくさにまぎれで、老朽化が心配される40年が経過している美浜原発の安全性を認めてしまってます
はっきり言って、40年経過した原発が問題なければあとの原発はすべて問題なしとなるはずです
となると、福島第一原発が決定的な欠陥があったか、東京電力の人為ミスで事故が起こったとなるわけなんですけど、それだと東京電力を解体するしかないわけなんですけど・・・?
で、内容ですが
綾鹿市シリーズの~的として、後日「逆説的」に改名する作品です
本格的にも登場した綾鹿署を舞台に五龍神田刑事とホームレスのたっちゃんを中心にした12の事件です
情報屋のたっちゃんから情報を受け取るときに新たにホームレスに加わったじゅっとくのヒントを得て、事件解決に向かうわけです
でも、よくよく見てみると大体の推理は間違っていて、谷村警部補にフォローされてしまうわけですが・・・
本格的でも思いましたが、谷村警部補は何気に切れ者ですねぇ
しかし、途中でじゅっとくがいなくなり、官能的で登場した星野探偵が絡んで来たりと多くの短編でありながら少しずつバリエーションを変えています
そして、最後の最後に語られるじゅっとくの正体とこれらの事件の真相は今までの真相を捻じ曲げてしまいますねぇ
ともかく、犯人がいるから事件があるのか、刑事がいるから事件となるのか・・・難しい話です
- 2012/06/05(火) 23:09:55|
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あらすじ
「ついにやってしまった……」
変態する数学者、暴走する助手──
最凶のバカミスコンビ、降臨!
不可解な事件に数学的思考から
「至高の解答」を導き出した──はずだったのだが、「真相」は──言えない。
・・・部分月蝕見えない |||orz
この日のために三脚を用意した待っていたのに、ここまで曇ってしまうとは
次の月蝕は11月28日・・・あれ?意外と近いじゃないの?
しかも、半分も掛けるのか!
ともあれ、明後日の金星通過をがんばろうと思いますが、めっちゃ仕事中じゃないですか?
で、内容ですが
本能的の続編です
海外の名作ミステリィのタイトルをもじった4編の短編ですが、正確には3つの短編と回答編ですね
主人公は変態する変態助教授の増田が事件に巻き込まれて、千田と相棒のクロちゃんがそれを観察するという流れです
そして、いつもの谷村警部補も登場するわけです
基本的に増田助教授が女性を追いかけまわして、その女性が死んで疑われるわけなんです
そこには増田助教授に罪をかぶせようとする犯人の意図があるわけなんですけど、この変態はどうしようもないですねぇ
しかし、これで終わらないのが鳥飼氏のミステリィです
最後の四つの狂気で今までの真相がすべてひっくり返されるわけです
もちろん、意味深なクロちゃんの秘密も明らかになるわけなんですけどね
クロちゃん自体はなんとなくわかるわけですけど、真犯人とその意図はかなり意標をつかれました
ともかく、変態と言う色物な感じがありますが、最後のどんでん返しは中々やられます
- 2012/06/04(月) 23:47:33|
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あらすじ
数学科研究室の助教授は、異常な興奮状態に陥ると天才科学者に変態し、これまで数々の論文をものしてきたという。
その彼がフィールドワークと称する「覗き」、その最中に殺人事件が発生しあろうことか自分が容疑者にされてしまう。
疑惑を払拭するために興奮状態になった彼が指摘した「真相」とは。
学長はふとしたはずみから教え子が遺伝子研究を悪用していたことを知る。
なんとクローンを使って人間の子供を作っていたというのだ。
ところが、その子供は動物園で殺されてしまう。
なぜ子供が殺されなくてはならなかったのか、口封じなのか……。
このブログは後日まとめてアップロードしたりすることがあったり、数日前に記入してたりするわけですが・・・(汗
最近はすぐにブログに書く能力が低下していてダメですねぇ
本来は1冊読むたびに書いて行けばいいのですが、積本があったらそれを読まずにいられないからどうしようもないです
・・・もう少しがんばってブログを書いて行かないとねぇ
で、内容ですが
変態になったら天才に変態するというダジャレのために作られたような増田助教授です
いくらフィールドワークと言っても、これはひどいでしょう
暴走族と一緒に暴走や暴力団へ乗り込んだり、挙句の果てに覗きです
これで実績を上げていても、大学を辞めさせられないのかなぁ?
そして、そんな変態学者の言い分を聞く飄々とした谷村警部補は何気に切れ者な感じですが・・・この人も!?
続いて、話は変わって同じ大学の講師による犯罪の告発です
擬態について講義の中に隠された犯罪の告発を探る話には最後まで行かないと結び付きません
ここでも谷村警部補がオチ要員として光ります(笑)
そして、第一講で出てきた関教授がクローンと誘拐について調査する話です
今までの内容に比べると学術的な話が少ないですね
しかし、これだけで終わったらこの本はちょっと色物な作品なんですが、ここでまさかの読者への挑戦状です
挑戦の内容は本を見て欲しいのですが、これは結構引っ掛けが効いています
とは言え、むしろ引っ掛けの方の事実が解って驚くわけなんですけどね
ともかく、変態という色物な作品に見えますが、異色で楽しめるミステリィではないでしょうか?
- 2012/06/03(日) 23:15:53|
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あらすじ
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた10歳の少女。
だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、バラ色のお菓子のよう……。
また、ひとり。
彼女は自らの欲望のために、人を殺す。
何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?
「夢見るシャンソン人形」の唄をモチーフに、あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。
ギリシャを発端とするEUの金融不安から、再び急速な円高となっています
そして、原発停止などのエネルギー問題や政治の機能停止などで日本国内のリスクも上がっています
こんな中で日本で製造を続ける意味なんてあるのかな?
せめて、国がちゃんとしていたらまだしも、民主党を含む既成政党になんら期待ができないのが問題です
まぁ 民主党なんて政党を第一党にした国民が悪く、それを煽ったマスコミが悪く、そんな判断もできない人間を作った教育が悪いわけですが・・・
で、内容ですが
作者の独白から殺人鬼として恐れられたフジコの半生を描くホラーでありながら、その裏にあるミステリーがまた恐ろしい
いじめと虐待の中で絶望の一歩手前で生きる幼少の頃
家族の惨殺と言う事件で解放されて、転校後に上向いたと思われた小学校と中学
前途洋々として踏み出した高校生活はバイト仲間への羨望と嫉妬に彩られ、中途退学で彼氏と結婚
結婚後は資産家の家で幸せな生活かと思ったら、理解のない義父母と働かない夫と一緒に転落人生
そして、逃げた先で花開く生活を送るも、結婚後に再び落ちぶれる
という人生は、あれだけ嫌った母親の人生をトレースし、何度も輪廻の輪を回るようです
そして、人生の端々で起こる殺人事件はとても衝動的であり、淡々と始末するその姿は逆に恐ろしいくらいです
最後の最後で娘が輪廻の輪から外れて、めでたしめでたしかと思ったら、そこからが真骨頂です
この作品中の作者の意図が何であったのかが分かります
そして、飛んでもない仮説が示されますが、最後の部分を読むとそれが間違いじゃなかったようですね
そうなると、彼女の殺人のいくつかは黒幕が行った可能性も考えられますねぇ・・・
ともかく、非常に後味どころか中身のどれも酷い味がする作品ですが、この人生を使ったホラーというのはすごく恐ろしいですね
- 2012/06/02(土) 23:12:02|
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あらすじ
あの決別の瞬間から、およそ一年半――大駕の率いる国《ラウフラム》が着実にその勢力を伸ばす一方、東方にある大国の要職に就いた征臣もまた、新兵器導入に着手するなど、己が地盤を確実に固めていた。
そんな中、急速に規模を拡大する新興国《ヒューマン・ネイション》の代表である少女ナタリーが、征臣に対して密談を持ちかけてきて……。
さて、今年は珍しい天体現象がたくさん発生します
そして、今月は部分月蝕と太陽の金星通過です
とりあえず、明日のうちに月の撮影環境を整えて、撮影が終わったら太陽撮影用に組み替えないとねぇ
でも、写真の容量をだいぶ使っているので、写真の整理をやっておかないと・・・
で、内容ですが
最近、珍しいくらいの王道ファンタジーです
でも、やっぱりライトノベルとしては王道ファンタジーは時代遅れなんですかねぇ
大駕と征臣のそれぞれが地道に勢力を拡大し、あとは二国の間で急速に勢力を拡大したヒューマン・ネイションのみとなるわけです
しかし、急速に力を付けるだけの戦力と能力があるわけで、さらにリーダーのナタリーは策謀に長けて様々な策略を巡らせてくるわけです
シャムリーという特殊能力がなければ、そのまま異世界の戦国モノとなるようなまさにファンタジー王道です
これにシャムリーという現行世界の最新兵器や空想兵器が加わって、いい感じに進んできたわけですが、ここで完結です
征臣の姉やその他の地域、ウーティシオへの帰還の方法など様々な伏線がそのままですが、今回でうまくまとめたものです
しかし、こういった王道な作品が廃れてくるとそれも残念ですねぇ
できれば、何かの機会にこの続きを書いて欲しいものですが、どうなんでしょうか?
ともかく、変化球に溢れる最近のライトノベルですが、シリアスな王道は廃れてしまうのでしょうかねぇ・・・
- 2012/06/01(金) 23:35:36|
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